ハヤブサ消防団

池井戸潤『ハヤブサ消防団』集英社 ★★★☆☆

ミステリ作家の三馬太郎が亡き父の故郷であるハヤブサ地区に東京から移住した。その集落で消防団に勧誘され、入ることになる。しかし、その地区では少し前から怪しい火事が何度かあり、そのうち殺人事件も起こり始める。度重なる火災や集落で精力的に営業活動を行っているソーラーパネル業者、そして怪しい宗教団体との関連を少しずつ解き明かしていく。

誰が敵か最後までなかなかわからない。後半は疑わしい人がいろいろ出てくるミステリ要素が強かった。他の池井戸作品とは少し毛色が異なる作品で、勧善懲悪でスッキリ痛快というものではなかった。ミステリ要素も微妙であっと驚くような展開は特になかった。

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