小川哲『君のクイズ』朝日新聞出版 ★★★★☆
【内容】
優勝のかかったクイズ番組の最終問題で、問題を読まれる前に対戦相手の本庄絆が回答し、やらせが疑われた。優勝を逃した主人公三島玲央は、やらせなのかそうではないのかを独自に検証し始める。クイズ番組で出された問題ごとにそれぞれのストーリーがあり、物語はそのストーリーを追う形で進んでいく。それぞれの問題とそのストーリを追っていくうちに玲央は自分なりの真相にたどり着くという話。
【感想】
はじめはどう展開されるのか予想もつかなかったけど、問題ごとにそれぞれのストーリーがあり、何故その問題を答えられるようになったのか、などの背景が語られ進んでいく。クイズと一言にいっても様々なテクニックがあり、真剣に向き合った人にしかわからない回答の導き方などがある。真相は、真剣にクイズに向き合っている主人公でなければたどり着かなかったはずで、ミステリーとも違い、面白かった。
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