夕木春央『方舟』講談社
★★★★★
【あらすじ】
人の来ないような山奥の地下に謎の建築施設があった。主人公の柊一は、大学時代の友人、従兄、偶然出会った家族とその地下施設に閉じ込められてしまった。地下施設が水没しつつある中、一人を犠牲にすれば脱出する方法が見つかったが、その矢先に殺人事件が次々と発生する。犯人は誰なのか、水没により限られた時間の中で犯人を捜し、脱出を試みなければいけないミステリー作品。
【感想】
読み始めは、いろいろなことに何か目的があるのではないかと怖くて、それがはっきりするまでは読むのをやめられなかった。地下施設を発見した裕哉にも何らかの意図や、裏があったり、合流した家族にも何かあるのではないかと疑って読み進めた。イヤミスに当たるのかはわからないが、読後すっきりしなかった。イヤミスは好きではないのだが、これはそれを差し引いても、完全に騙され、読むのを止めるのが難しく面白かった。
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