町田その子『星を掬う』中央公論新社 ★★★★☆
幼いころ、母親離れて暮らすことになった千鶴。母親ととても楽しい夏の1か月を過ごした後に、別れることになったが、母親に捨てられたと感じて生きている。そして大人になった今は離婚した元夫のDVに苦しめられ、お金をはぎ取られる生活を強いられている。救いがない。そんな千鶴が母親と再会し、母親と同居している2人の女性と生活を共にすることになった。
母親は若年性認知症を抱え、同居する全員がそれぞれ問題を抱えていた。千鶴が母親や同居人に嫌なことを言ってしまうところなどとてもリアルに感じた。希望が見える終わりでよかった。
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