水車小屋のネネ

津村記久子『水車小屋のネネ』毎日出版社

★★★★☆

【内容】

18歳で8歳の妹律を連れて独立した理佐と二人を取り巻く人々との生活を10年ごとに40年分描いた作品。母親と婚約者による虐待がある生活から妹を救うように連れて自立した理佐が最初についた仕事が蕎麦屋と水車小屋の見張りをするヨウム『ネネ』の世話だった。二人姉妹とネネとの交流、周りの人々との交流を穏やかに紡いでいる。

【感想】

最初はとても面白く読めて、どんどん先が読みたくなったけど、読み進むうち、登場人物も増えて、引き込まれる度合いも少し薄まった感じがする。子供時代は濃厚で、大人になると時間が薄まるから仕方がないのかもしれない。特に大きな感動や涙する場面はないけど、とても面白かった。

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