2024-05

宮島美奈『成瀬は信じた道をいく』新潮社　★★★★★ 『成瀬は天下を取りにいく』の続編。成瀬が高校生から大学生の頃の５つの話が入っている。大学受験の話や、大学生になりアルバイトを始めた時の話、びわ湖大津観光大使になった話など、どれも面...

万城目学『八月の御所グラウンド』文藝春秋　★★★★☆ 女子駅伝に出場する女子高生坂東の物語『十二月の都大路上下ル』と八月の早朝に京都の御所グラウンドで野球をすることになった『八月の御所グラウンド』の二つの物語が入っている。 『...

池井戸潤『ハヤブサ消防団』集英社　★★★☆☆ ミステリ作家の三馬太郎が亡き父の故郷であるハヤブサ地区に東京から移住した。その集落で消防団に勧誘され、入ることになる。しかし、その地区では少し前から怪しい火事が何度かあり、そのうち殺人事...

塩田武士『存在のすべてを』朝日新聞出版　★★★★★ 二児同時誘拐事件からすべては始まった。誘拐事件の被害者である男の子内藤亮と加害者になってしまった野本貴彦。二人は類まれな絵の才能を持っていた。二人を巡って記者の門田、警察官の中澤、...

今野敏『清明』★★★★☆ 隠蔽捜査シリーズの8作目（10作目。大森署の署長から神奈川県警の刑事部長になった竜崎が東京と神奈川が入り組んでいる地域で起きた殺人事件の捜査に幼馴なじみの警視庁刑事部長伊丹とともに捜査に乗り出す。 隠...

劉慈欣『三体』★☆☆☆☆☆ 中国の作家のSFもの。話題になっていたので読んでみたが、全く合わなかった。全体的に難しくて、世界観がよくわからなかった。村上春樹好きな人は好きなのかもしれない。