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星を掬う

町田その子『星を掬う』中央公論新社 ★★★★☆ 幼いころ、母親離れて暮らすことになった千鶴。母親ととても楽しい夏の1か月を過ごした後に、別れることになったが、母親に捨てられたと感じて生きている。そして大人になった今は離婚した元夫のD...
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神々の山嶺

夢枕獏『神々の山嶺 上・下』集英社文庫 ★★★★☆ 山岳写真家の深町がエヴェレストアタック失敗に終わり、そのまま滞在していたカトマンズで、登山家のマロリーが世界初のエヴェレスト登頂を成し遂げたことを証明することになるかもしれない古い...
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ツバキ文具店

小川糸『ツバキ文具店』幻冬舎 ★★★★☆ 鎌倉で文房具屋と代書屋を営む鳩子の物語。丁寧な生活と、魅力的な文房具が出てきて、鎌倉でこんな暮らしをしたいと思える。 鳩子はおばあさんである先代との確執が拭えないまま別れを迎え、生き続...
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夜明けのはざま

町田その子『夜明けのはざま』ポプラ社 ★★★★☆ 葬儀社『芥子実庵』で働く佐久間真奈のはなしから始まる短編で、さりげなく各話の登場人物の人生が絡み合うという『ぎょらん』などと同じかたち。いろいろな葬儀を中心に生き方や働き方などそれぞ...
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おかえり横道世之介

吉田修一『おかえり横道世之介』中央公論新社 ★★★★☆ 前作の最後、世之介はなくなってしまったのに、続編?と思いながら読み始めたが、大学卒業後の話だった。就職できず、ふらふらとバイトをしたりしながらも、なんとなく人の心に入っている世...
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母という呪縛 娘という牢獄

斎藤彩『母という呪縛 娘という牢獄』講談社 ★★★☆☆ 2018年に実際に起きた滋賀医科大学生母親殺害事件のルポ。小さい頃は親は絶対的な存在で、それが染みついて、逃げ出せないまま大人になってしまった。進路や就職先も母親の思う通りでな...
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罪の声

塩田武士『罪の声』講談社文庫 ★★★★☆ グリコ森永事件をモデルにした話。加害者の子供と事件記者がそれぞれ事件を追っていくが、調べていくうちに二人が交錯し、ともに全容解明へ向けて動いていく。 始め、新聞記者の阿久津側からは、な...
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自転しながら公転する

山本文緒『自転しながら公転する』新潮社 ★★★★☆ この著者の本を初めて読んだ。与野都がどんな人なのか、なかなかつかみどころがなかったが、途中、恋人の貫一とティファニーのネックレスで揉めるあたりは、なんとなく都の感じていることに共感...
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白鳥とコウモリ

東野圭吾『白鳥とコウモリ』幻冬舎 ★★★★★ 弁護士白石健介が殺され、その犯人として自供した倉木達郎。30年前の事件もすべて自分がやったことだとし、事件は解決したかに見えた。しかし、被害者の娘美令と加害者の息子和真は、倉木の供述に違...
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騙し絵の牙

塩田武士『騙し絵の牙』角川文庫★★★★★ 『存在のすべてを』がとても面白かったから読んでみた。敏腕編集者の話。コミュニケーション能力が高く、仕事もでき、人当たりもいい速水輝也。しかし出版不況とWebマガジンなどの台頭により、...
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